バフェット流:個人投資家が企業と面談して業界を深く知る方法

2000万円以上投資した企業の資金調達担当者と会ってきました

どうやって面談までこぎつけたか

自分が2000万円以上投資している企業の財務担当者とこの前あって、企業の状況を聞いてきました。1対1のマンツーマン。個人投資家が企業の財務担当者と会って個別に話をする、、、普通に考えて滅多にないですよね。

でも私はこの企業とはそれができたのです。もちろん全部の企業でできるとは思わないし、担当者と会うためのテンプレもない。ただ、会えば会うほどメリットがあるし、会ってその企業のことを確信することができれば2000万円以上のお金を賭けることもできます。

今日はそんな個人投資家が企業の担当者と個別に会おう方法について。

なぜ個人投資家が企業と面談するべきなのか?

バフェットが語る「自分の理解できる業界に投資せよ」

ウォーレン・バフェットは「自分が理解できるビジネスにしか投資するな」と何度も言っています。これは“コンピタンス・サークル”という考え方で、要するに「自分がよくわかってる業界で勝負しなさい」ってこと。そのために一番効率いい方法が「企業と実際に会うこと」話を聞くだけで、年次報告書には書いてない現場感や業界特有の文化が見えてくる。これは本当に強力な武器になります。(バフェットは若い時からガイコの取締役と会って業界のことを深く理解してましたね。)

情報開示だけでは見えない「企業のリアル」

IR資料や決算短信を読んでると、「わかったつもり」になるんです。でもそこにはモレがある。実際に企業の人と話すとその業界の常識が簡単にわかる。

もちろん自分でリサーチすればある程度は業界の常識もわかる。でもわざわざ本やネット記事にするほどのことでもない業界常識、そういう常識を一人で勉強するのは限界がある。でも業界人と会えば一発でわかる。

例えば私が投資してる業界で「砂」の業界があります。砂といえば土木系ってのはわかると思いますが、砂の成分によって原子力発電所にも使える砂、(最高品質)、高層ビルにも使える砂、人口的な砂浜用の砂(強度より色を重視)など、いろんな用途があることや、結果として公共事業(利益率が高くなる)と関わりがあるなどいろんな常識が見えてきます。これは自分で調べると相当時間がかかると思います。でも担当者に会えば簡単にわかります。

逆説出来ですが、会ってくれるということはその企業株は安くなってます

個人投資家にもわざわざ会うということはその企業は相当資金調達を希望しています。そしてまだ軌道に乗り切ってない状況です。

だからその企業は他の投資家から見向きもされていない可能性が高いです。つまり割安になっていることが多いです。私が買った株も時価総額72億円という今の時代では破格の安値になってます。

だからそんな会社を見つけたらその会社のことは徹底的にリサーチすることをお勧めします。

どうやって企業と面談できるのか?

※この方法は再現性が低いです。全部の企業に同じように会えるかというと難しいでしょう。ただ、そうは言っても会うことのメリットはとても多いので諦めずにチャレンジしてみてください。

大手上場企業はIRが対応しますので不可能です。一方で、未上場・中小企業や上場してても資金調達がかなり切迫している会社なら、経営陣やCFOと直接話せる可能性が高いです。クラウドファンディングやエンジェル投資の案件からアプローチするのも一つの方法です。

自分がその企業の株を持っている、もしくは購入を希望していることを伝える

自己紹介する、そして御社に興味を持っていること(なぜ興味を持っているかも丁寧に伝えましょう。)を伝え、直接あって御社のことを聞かせてもらえないかと正直に相談してみましょう。

相手も警戒するはずですが、丁寧に交渉することで会合などを教えてくれたりそこから直接会う機会が出てきます。とにかく少しずつ相手との関係性を構築していって合える関係性を作ってみてください。

まとめ:本気で企業分析したいなら、まず会いに行こう

企業分析って、つい「ネットで完結」しがちですが、実は“会いに行く”ことが最強の近道だったりします。とくに中小企業や資金調達中の会社は、個人投資家にもオープンですし、そこで得た一次情報は、誰にもマネできない「自分だけの投資判断の軸」になります。バフェット流の“コンピタンス・サークル”を広げるには、実際に企業と話すこと。これが、投資家としての次のステージへのステップになるはずです。