最近、自社株買いのニュース、よく見かけませんか?「おっ、株主に優しい企業だな」と思うかもしれません。でもちょっと待ってください。その自社株買い、実は「賢い買い方」と「愚かな買い方」があるんです。知らずに投資していると、損するのはこっちかもしれませんよ。
なぜ今、自社株買いがトレンドなのか?
最近は、配当じゃなくて自社株買いを選ぶ企業が増えてきました。なぜか?一つは税金です。配当には課税されますが、自社株買いは非課税。つまり、投資家にとっては手取りが増えるんです。企業にとっても「株主に報いる手段」として都合がいいわけですね。
自社株買いが企業にも投資家にも喜ばれる理由
発行株式数が減ると、一株あたりの価値(=EPS)が上がります。利益が同じでも、分ける相手が少なくなるから。これ、株価上昇にもつながるので、企業も投資家もハッピー。しかも市場で好感されると株価がさらに上がる。まさに一石二鳥です。
間違ったタイミングでやる企業の「愚かな自社株買い」
ただし、問題は“いつ買うか”なんです。株価がすでに高いときに自社株買いをしてしまうと、割高で買い戻すことになります。それって、企業の資本を無駄遣いしてるようなもの。本当は、株価が安いときにこそ買うべきなんです。
本当に価値を高める「賢い自社株買い」とは?
賢い企業は「自社の株が安く評価されている」と判断したときに買い戻します。安く買って、株数を減らす。すると、一株の価値は自然と上がりますよね。まるで「バーゲンセール」で優良品を買うようなもの。企業価値を最大化する手法なんです。
自社株買いをどう評価するか?投資家の目線で考える
投資家が見るべきなのは、「なぜ今それをやるのか?」です。もし赤字企業が借金してまで買い戻していたら、それは危険信号。逆に、しっかりキャッシュがあり、株価が割安と判断した上での買い戻しなら、それは好材料。表面だけでなく背景まで見る力が求められます。