
はじめに:STEPNは良いプロダクト。でもなぜ不安?
問題:現在のSTEPNは「知ってる人しか使えない」
STEPNは今、明確な新規流入の導線を持っていません。
Web3に慣れていない人にとっては、スニーカーの購入、ウォレットの接続、チェーン選択、GST/GMTの違い…など、ハードルが高すぎます。
解決策のヒント
- 無料体験モードの導入:5日間限定で“レンタルスニーカー”を使用可能に
- 紹介制度:紹介者・新規双方に報酬 or 割引
- Web2との連携強化:Appleアカウントでのログイン、Google Fitとの統合
- ブランド提携による認知度UP:アディダスやナイキとのNFTスニーカー共同リリースなど
投資家視点では、「新規ユーザー獲得=将来の資金流入」です。現状のままだと、買い支えるプレイヤーが減っていくリスクがあります。
2. 長期ユーザーはなぜ減っていくのか?
現実:多くのユーザーが「稼げないから辞めた」
STEPNの“中期ユーザー”が辞める理由は明確です。「稼げない」「飽きた」「面倒くさい」――この3つに尽きます。
長期継続のためのアプローチ
- 習慣化支援:歩数に応じて保険割引やポイントが貯まる提携サービス
- スニーカーの進化要素:歩くことでスキル開放、見た目変化など「育てる楽しみ」を追加
- コミュニティ体験の強化:チームランキング、Discord上の地域イベントなど“感情共有”を設計
- 現実社会との接点:ジム・カフェ・ECでGSTが使えるような実利用導線の設計
「長期ユーザー=プロダクトの安定性」。習慣化×ゲーミフィケーションの融合が必要です。
3. 「稼ぐ」以外の魅力はあるのか?
ここがSTEPN最大の課題であり、最大の可能性でもあります。
魅力の種(見えてはいるが、育っていない)
- 健康習慣の強化:毎日3,000歩を自然に達成できる
- NFT体験の導入装置:トークンやウォレットを実体験できる
- ライフログ資産化の可能性:歩いた記録がNFTや保険データとして“使える”将来性
今後注目すべき方向性
- Social to Earn:仲間と歩く、投稿することで報酬を得る構造
- Carbon Credit連携:歩いた分だけCO2削減=環境貢献
- ストーリー要素の導入:スニーカーに背景設定、進化系譜などの“物語性”
稼げないと離れる――それはWeb3黎明期の宿命。でも「稼げなくてもやる理由」が育てば、真に価値あるプロダクトになります。
結論:STEPNに必要なのは「別の軸の価値」を育てること
投資家としてSTEPNを見たとき、トークン価格だけを見て判断するのは早計です。
私が注目しているのは、「このプロダクトが社会に定着する設計になっているか」という点です。
- 新規ユーザーをWeb2から引き込めるか?
- 長期的に人が使い続ける“習慣性”があるか?
- 稼ぐ以外に人が動く動機を設計できているか?
この3点を押さえることが、STEPNの真の価値であり、投資対象としての見極めポイントになります。